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「幸せをつかんだ捨てうさぎ」



このお話は、捨てられて心に大きな傷を負ったうさぎが幸せをつかむまでの軌跡を
アニマルコミュニケーションを通してこの子に聞いたことを物語風にしたものです。

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あたしの名前はポルテ。

前は違う名前だったんだけど、今の飼い主にポルちゃんって
いってかわいがってもらって、毎日とっても楽しく過ごしています。

でも、あたしには思い出したくない過去があるんです。

 

まだちっちゃな時、きょうだいと別れてペットショップに連れてこられました。
そして、他の子たちと一緒に新しい家族のお迎えを待っていました。

ショーウィンドウの前に来るお客さんたちは、あたしを見て「かわいい」って
言ってくれて、どんな人が家族になるのかなって楽しみにしていました。

するとある日、あたしを気に入ってくれた家族がお迎えしてくれることになって
新しいおうちに連れて帰ってくれました。

 

家族の人たち、みんなとても優しくて、あたしのことを抱っこして
いっぱいかわいがってくれました。
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特に、小学生のお兄ちゃんはほんとの妹のようにかわいがってくれて
毎日毎日いっぱい遊んでくれました。

あたし、とっても幸せな毎日を過ごしていたんですよ。

でも、そんな楽しい日々は終わりを迎えました。

あたしは成長しておっきくなって・・・そしたら家族の人たちみんな
あたしのことを全然かまってくれなくなったんです。

あんなにかわいがってくれたお兄ちゃんも勉強や遊びに忙しくなって・・・。

お母さんは、あたしを見るたびに「おっきい」って言って邪険にするようになりました。
うさぎはおっきくなるって知らなかったのかな?あたしはおっきいって言われるたびに
悲しい気持ちになりました。

あたしは家族のことが大好きだった。
お兄ちゃんのことが大好きだった。
なんでみんな、あたしのことを無視するんですか?
あたしは家族を好きになったらいけないんですか?
何度も何度も家族に訴えたんだけど誰も耳を傾けてくれなかった。

そして、そんな日が続いたあと、おうちに新しい子がやってきました。
あたしと違ってお耳の立った赤ちゃんうさぎ。とってもかわいい子でした。
そして新しく迎えられた赤ちゃんをチヤホヤして、あたしが遊んでって言っても
最初からいなかったようにほったらかされてしまったのです。

そんなある日。
お母さんにキャリーに入れられてお出かけすることになりました。

どこに行くのかな?病院は嫌だな。

車に乗ってお出かけしたんだけど、家族はあたしを置いて帰っていきました。
あたしは知らないところに置き去りにされてしまったのです。

あたし、大きい子だったから家族に嫌われたんです。

暗い夜には車の明かりが、あたしを照らしつけるんです。
とても怖かった。淋しかった。

なんで?なんで?家族じゃなかったの?
あたしは家族の一員じゃなかったの?
あたし、何か悪いことしたのかな?
いい子にしてたよ。悪い子じゃないよ。
楽しかった日々が頭の中をぐるぐるまわりました。
お兄ちゃん、お迎えにきてよ!何度も叫びました。

あたしをみつけた知らない人が連れて行ったところは警察署というところでした。

そこから何度か場所が変わって、すごい山奥に連れてこられたんだ。
そこには、あたしと同じように捨てられた子が過ごしていました。

でも、ここにずっといることはできないのです。
時間が過ぎて新しい家族が見つからなかった子は殺されてしまうのだそうです。

まわりにいる子たちは、みんなとってもかわいい子たちばかりでした。
新しい家族を見つけるためにお手伝いをしている人たちが来てくれましたが
あたしはもう生きるのをあきらめていました。
他の子達は遊んでもらったり、オヤツをもらったりしてとても楽しそうにしていました。

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でも、あたしは大きい子。
だからかわいがってもらえることなんてないんです。

あたしに新しい家族なんて見つかりっこないんです。
だってこんな大きい子は誰もかわいいなんて思ってくれないんです。

 

一緒にいた仲間の捨てうさぎの中に、とてもかわいい子がいました。
でも、その子は病気の子でした。
その子が一生懸命生きようとして頑張る姿をいつも見ていました。

その子のことをかわいそうに思った人が、最期だけでもあたたかい場所で・・・
そう言ってお迎えをしてくれることになったそうです。

よかったね。あたしの分までかわいがってもらってね。

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でも、その子は新しい家族の元へは行くことはありませんでした。
その子はお迎えが決まっていたのに、
もうすぐ幸せが待っているのにお月様へ帰ってしまいました。



人間は自分達の都合でうさぎの命をもてあそびます。

かわいい頃はチヤホヤするけど、大きくなったから、病気になったから、
忙しいから、お引越しをするから、飽きたから・・・。

そういうふうに言って、今まで一緒に暮らしていても平気で捨てます。


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そんなふうにして淋しい思いや怖い思いをして、
月に帰って行った子がたくさんいるんですよ。
そして、あたしにも新しい家族が決まったっていう連絡が来ました。
でも、あたしはまた嫌われるのが嫌でした。
また淋しい思いをするくらいならこのまま死んでしまったほうがいいもん。

新しいおうちへ行くとき、とても怖くてきゅーきゅー泣いてしまいました。
大丈夫だよっていっぱい声をかけてもらったけど、信じられないもん。

だってお兄ちゃんも迎えに来てくれなかったし、お母さんに大きいって言って
嫌な顔されるのはもう嫌だもん。

そして新しいおうちに連れて行かれました。
新しいお母さんが、あたしを見たとたんすっごいびっくりした顔をした。
あたしはお母さんのこころの中がみえたんです。

「大きい・・・。」

やっぱり、あたしは幸せになろうとしたらいけないんだ。
ちょっとでも幸せになりたいって思ったのがいけなかったんだ。

案の定、新しいおうちも一週間で追い出されてしまいました。



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(ずっと心を開くことができなかったポルテ姫、でも今は甘えることを覚えて
幸せそうな表情をみせてくれるようになりました)




それから、家族探しをしていた人のおうちに戻って、
そこの子として暮らすことになりました。

今までとは違って、とってもかわいがってくれます。

でも、あたしは望まれてこの家に来た子じゃないもん。
そしてここのおうちは、捨てられた子が次から次へやってくる。

中には、最初のおうちにいた時のように、小さな赤ちゃんうさぎもやってくる。

そういう子を見るたびに、またこの家から追い出される。
ずっとそんな恐怖の中で過ごしてきました。

でも、今の家族は「ずっとうちの子だよ」って言ってくれています。
最初は信じることはできなかったけど、ちょっとだけ信じてみてもいいかな?
そういうふうに少しづつ思えるようになってきました。

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(終わりに)
この子は今でも時々パニックを起こしてしまいます。捨てられた時のこと、
怖かったときのことを思い出すようです。1年の時間をかけて
この子の心のケアをしてきました。今では甘えることを覚え、
おねだりもするようになり 、本当の自分を取り戻すことが
ずいぶんできたように思います。ナデナデが大好きでへやんぽ大好き。

本来の無邪気な姿を見せてくれます。

この子を通してうさぎにもこころがあることを知りました。

そしてこの純粋なこころを傷つけることがどれほど罪深いことなのかを感じました。

家族として迎えた子に対してすべての人が愛情を注いで
終生大切に育ててくれることを願ってやみません。



wanko
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